◆和名:オギ
◆学名:Miscanthus sacchariflorus
◆分類:植物界>被子植物門>単子葉植物網>イネ目>イネ科>ススキ属
◆杉並区の郷土博物館の裏庭で栽培されていたオギです。ススキかなと思い、ネームプレートを確認してみると、『荻』(オギ)と表示されていました。
荻窪の地名の元にもなったこの植物は、以前は区内に繁茂しており、杉並の人々にはなじみの深い植物だったそうです。
イネ科の多年草で1~2.5mになり、見た目はススキとよく似た植物ですが、ススキのように株立ちせず、地下茎で広がり1本ずつ生えてきます。10月~11月には着褐色の大きな穂を伸ばします。
ある程度の湿地を好むそうですが、葦(ヨシ)ほど水のあるところではなく、ススキほど乾燥しない場所に繁殖するそうです。
杉並区は住宅地化が進み、以前からこの地域に生息していた動植物は、その殆どが私たちの日常から姿を消しました。生物多様性の減少は地球規模の問題ですが、それぞれの地域で保全・再生活動を行うことが減少のスピードを抑える有効な手段です。皆さんと一緒に杉並区から生物多様性を復活させる活動を進めて行きたいと思います。