区議団が指摘した箇所、杉並区の公式測定で0.33μSv/hを計測!
本日、区内の放射線量で共産党杉並区議団が指摘していたミニホットスポットについて、杉並区が正式に再測定を行い、これまでの区の調査では最高となる毎時0.33マイクロシーベルトが計測されました。これまで杉並区は「区の測定で高い部分は見つからないので除染や、各施設の詳細測定を行わない」としていた区の対応が問われます。
今回の再測定には、私たち共産党杉並区議団も立ち会い、私たちが使用していた測定器で高線量を示す場所について、杉並区に測定を行ってもらいました。
ということで、取り急ぎ、本日の状況をレポートいたします。
◆場所は四宮森公園
今回の測定は朝日新聞でも取り上げられた四宮森公園です。8月の共産党独自測定で毎時0.5マイクロシーベルトを超えたポイントです。
公園に隣接した児童館の南側の壁面下の土壌部分。児童館の屋根から雨水が流れ落ちているのがその形状からもわかります。公園との境に柵も何もないので、子どもとたちが普通に足を踏み入れる場所で、ドングリが結構落ちていました。
◆測定器3つ並べて測定
杉並区は今回の再測定で、東京都から借りている簡易測定器だけでなく、専門の民間業者に依頼し、精度の高い測定器での測定を行いました。私たちが使用している測定器と同じALOKA社製の上位機種です。
下の写真のように3種類並べて測定をしました。
写真左から、区が測定を依頼した民間業者所有の測定器、写真中央が杉並区が東京都から借りている測定器、そして私たちが使用している測定器は写真右側です。
測定器の詳細は以下の通り。
◇本日の測定器
①区委託業者((株)環境管理センター)の測定器 ALOKA社 γ SURVEY METER TCS-172 (値段は50万円以上とのこと)
②杉並区が東京都から借りてる測定器 DoseRAE2 PRM-1200 (10万円以下)
③日本共産党杉並区議団の測定器 ALOKA社 POCKET SURVEYMETER PDR-101 (30万円程度)
(↑上記は測定値中の写真です。)
◆測定結果・・・は?
測定するポイントは私たちが測定して高線量を記録した箇所ですが、本日の測定では先日の台風のせいか0.3マイクロシーベルト前後の値となっておりました。その中でも比較的高い箇所で測定器を3つ並べて測定を行った結果、
・区委託業者((株)環境管理センター)の測定器 ALOKA社 γ SURVEY METER TCS-172 ⇒ 毎時0.33マイクロシーベルト
・日本共産党杉並区議団の測定器 ALOKA社 POCKET SURVEYMETER PDR-101 ⇒ 毎時0.36マイクロシーベルト
という結果が出ました。
杉並区が東京都から借りてる測定器 DoseRAE2 PRM-1200は、0.2~0.3あたりをさまよっていましたが、公式な測定結果については聞き漏らしてしまいました。(スミマセンm(_ _)m )
◆区の公式測定で最高値を計測!
ということで、杉並区が公式に測定し発表している数値としては過去最高の0.33μSv/hという数値が計測されたわけです。
これについては、その場にいた区の危機管理対策室長も対応はもちかえって検討するとしましたが、他区の事例から見ても除染の対象になる数値なのは確かです。
私たちは共産党区議団は今回(9月)の議会でも、小中学校や保育園、公園などの施設で、詳細な放射線量測定を求めてきましたが、区は各施設一カ所での測定にとどめるという姿勢を崩しませんでした。
その根拠となっていたのは「8月24日に行った区内の8施設(公園や学校)での詳細調査で高線量を示す場所が無いから」というもの。
8月24日に行った区内の8施設(公園や学校)での測定結果(PDFファイル)
今回の測定で、この前提が崩れてしまったことになります。
今後も私たち共産党杉並区議団は総力をあげ、杉並区の放射線量測定と除染対応の拡充に取り組んでいきたいと思います。
以下、本日の測定の様子です。
↑生活衛生課長と民間業者のかた。課長が心配そうに測定器を見守ります。
↑奥は山田耕平区議、手前は区の生活衛生課長さんです。
↑民間業者さんのスタンダードな測定姿勢。