杉並区へ「放射線量測定と除染に関する申し入れ」を行いました。
日本共産党杉並区議団は本日(9月22日)に、8,9月中に行った独自放射線量調査の結果をもとに「放射線量測定と除染に関する申し入れ」を行いました。
議会での私の質問に対しても杉並区は、測定では高線量部分は計測されなかったとして、各施設で詳細な測定を行う予定はないと答弁しておりました。
そういった杉並区の姿勢を変えるためにも今回、申し入れを行いました。
申し入れのあて先はいつも通り杉並区長ですが、申し入れ文書を手渡したのは杉並区の危機管理対策室長です。(写真右から3番目)
申し入れの文章は以下の通りです。
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放射線測定と除染に関する申し入れ
杉並区長田中 良 殿
2011年9月22日
日本共産党杉並区議団
福島の原発事故から半年が経過しました。この間の日本共産党都議団、東京都、杉並区等による調査によって杉並区の放射能汚染は近隣区と比べて比較的低いことが確認されています。特に区の行った全小中学校、保育園、幼稚園、全区立公園の空間放射線量調査は区内の面的な放射線量を知る上で重要な資料となっており、かつ放射線感受性の高い子どもが生活する施設を中心に調査したことは区民の信頼に応えるものであったと評価します。
しかしながら、今後求められるのはそうした子どもの生活場所におけるミニホットスポットとでもいうべきポイントを探し出し、基準を設けて除染を実施するという区の姿勢です。これらは高線量を記録している自治体ですでに行われていることであり、当区でも区民の安心と区への信頼を得るためにも必要な施策であると指摘します。
杉並区議団はこの間、区の調査を補完する役割を担うべく、区内公園・広場95施設以上、670箇所を調査。なかには子どもが手の触れるような場所で毎時0.2~0.5マイクロシーベルトの値を示す場所も複数発見されました。
比較的低線量といわれた杉並区であっても、放射線感受性が高いといわれる子どもにとっては、「安心」と断ずることはできません。また今回の調査では局所的にホットスポットが形成されることが明らかです。日本共産党杉並区議団は、調査結果を区長に提出するとともに「できるだけ放射線にあたる量を減らさねばならない」という放射線防護学の基本にたって以下の対策を求めるものです。
記
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27日に行われる区の放射線測定につき、緊急に党区議団の調査結果を参考にした再調査を行うこと。
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区独自の施設ごとの詳細な放射線量調査を行うとともに、区民や団体から寄せられた情報も軽視せず、そのデータを参考に区施設か否かを問わず区としての再調査を行うこと。
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除染が必要とされる基準を設定し、基準を超えたポイントについては区の責任で除染を行うこと。基準以下のポイントについては除染の方法を周知し、区施設であっても市民あるいは職員の除染を認めること。
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以上の区による活動は広範囲かつ長期にわたるため、現在の担当課職員で遂行するには限界があり、専門の職員を必要な人数加配して臨むこと。
以上
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