久しぶりのブログの更新となってしまいました。8月に入り、原水爆禁止世界大会の参加のため長崎に行ったり、杉並教科書採択問題で街頭宣伝やシンポジウムに参加したりと、息つく暇もない感じで気がつくと、もう8月も中旬になってしまいました。
そんな中、今月13日から放射線の測定器を借りて区内の公園の線量測定を開始しております。
◆測定器は共産党都議団が使用した測定器
お借りできたのは、共産党都議団が5月に都内大規模測定を行った測定器と同一のものです。あのときは東京都の線量がどうなっているのか全く分からない状態での調査・発表でかなり話題になりました。新聞各紙や週刊誌でも取り上げられ、その後、共産党都議団の後を追うかたちで各団体、週刊誌などが調査を行っています。
放射線の測定器は製造元や測定対象としている放射線の種類によって、計測した値に差が出ることは、テレビや雑誌などでみなさんもご存じのことと思います。この点を考えると、共産党都議団が全都的に行った調査で使用したものと同一の測定器を使って、杉並区内の線量測定ができるこということは、全都の数値と直接比較が可能となるということで、数値の比較の際のめんどくさい補正を行わなくて済むということなのです。
東京都内各地の空中放射線量測定結果について(2011.05.25)⇒http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904.html
◆測定対象は公園
今回、私たち共産党杉並区議団が測定の対象としたのは区内の公園。
杉並区内の全小中学校、保育園、幼稚園での測定は杉並区が7月中に、そして区内の公園については8月11日から行っています。
しかし、杉並区の測定では各施設で一カ所の測定にとどめています。例えば小学校の線量測定は大きなグラウンドの中央部分一か所のみ。この測定方法では全区的な放射線量の傾向は見れるものの、局所的に線量が高いホットスポットと言われる場所を見つけることはできません。
ホットスポットを見つけ出すためにも、共産党杉並区議団の測定は、公園の中心地点だけでなく、砂場や滑り台の降り口、ブランコの下、遊具、雨どいの下、雨水が流れこむ側溝など複数個所を細かく測定することとしました。
本来なら、公園だけでなく、学校や保育園、幼稚園など子どもたちが集まる場所でしっかりときめの細かい測定を行いたいのですが、こういった施設は自由に出入りできないので、今後の課題として今回は測定対象から外しました。
ちなみに、杉並区が行っている公園の測定結果はこちらです。
杉並区が測定した空間放射線量の測定結果について⇒http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12502
◆測定の模様
以下、8月13日(土)に行った測定の模様です。
ピンクのシャツとハーフパンツでスーパークールビズ姿が私・富田たく。右の写真で時計を片手にタイムキーパーをしているのが山田耕平区議です。
測定は、高さを固定し10秒ごとに10回の測定を行い、その平均値を算出するやり方。測定当日は測定器に表示された値を測定シートに記入し、後で平均を出していきます。
↑この後頭部と側頭部は・・・金子けんたろう区議。ベンチの下や滑り台の降り口を測定中。
↑遊具の上も測定しています。
↑雨水の流れこむ側溝などは気になる値も・・・・。
測定を開始した13日から本日(17日)まで、区内の公園で測定行ってきました。その詳しい結果については、データの集計が終わり次第みなさんにお知らせいたします。
また、今回の測定で大まかな傾向が見えてきたように思います。データの集計がまだまだ終了していないので、先走ってお伝えすると後から違っているぢゃないかと叱られるかもしれませんが・・・、大まかな線量の傾向は以下の通り。
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公園の中心地は比較的低い ⇒ 中央部分等の人通りがるところは、地表面の放射性物質が付着した砂などが拡散されていると考えられる。
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雨水の流れ込む側溝、排水口、雨どいの下付近が比較的高い ⇒ 放射性物質が雨水で流され側溝付近などに集まっていると考えられる。
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人工芝は比較的高い ⇒ 放射性物質が付着した砂などの動きが人工芝で遮られてしまうためか?
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砂場はそんなに高くない ⇒ 公園によって差はあるが、予想されていたような高い線量は今のところなし。
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ブランコ下はそんなに高くない ⇒ 雨水が貯まりやすく高い値が予想されていたが、遊具を利用する子供たちによって表面の砂などが削られているせいか?
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すべり台降り口はそんなに高くない ⇒ ブランコ下と同様に表面が削られているせいか?
公園がある場所や利用され方によって、それぞれの数値は違ってきますので、全ての公園に当てはまるわけではありませんが、大まかな傾向の中間報告でした。
私たちも今日を、公園を二か所、測定してみました。12万円の簡易測定器です。
草むらや、側溝、雨どいの下、泥の塊などが高めで、最高0.158マイクロシーベルトでした。
放射線防護学の野口先生によると、高めの土は、風で粉じんとなって舞い上がるので、その部分をこそげ取って地中に埋めるのがまず第一ということです。//