杉並区内全ての保育園、幼稚園、小中学校での放射線量測定始まる！！
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、杉並区内全ての保育園、幼稚園、小中学校での放射線量測定を、７月中に行うことを６月３０日に発表しております。
まずは７月４、５日に行われた区内保育園の線量測定結果が発表されましたので、お知らせいたします。
◆共産党や区民のみなさまの声が杉並区を動かした
福島第一原発事故の収集の見通しがつかず、関東各地で様々な放射線量の数値が通常より高く測定される中で、多くの区民の方々、それも小さなお子様の保護者の方々から、「区内の保育園や幼稚園は安全なの？」、「公園の砂場は大丈夫？」 などの声が数多く私たちのもとに届きました。
私たち共産党は区民の声を区政に伝えるべく、杉並区長への申し入れなども行い、区内の放射線量測定の実施をうったえておりました。
そういった中で、杉並区は東西南北に区切った４カ所での空間線量測定や土壌放射線濃度測定を行う方針を出し、その予算を補正予算に盛り込みました。
ただ、東西南北の４カ所というのも余りにも大雑把で、その数値だけで本当に安全だと確認できるのか疑問に感じてしまいます。
私も、６月１３日の杉並区定例議会の一般質問で取り上げ、もっときめ細かい測定を行うよう指摘しておりました。
この指摘に対して杉並区側は、
「４か所の測定で区内全体の安全性が面的に確認できる。ただ、測定の結果いかんでは次の対策について考える。」
と答弁。
何とも煮え切らない答弁だったので、私は議場で苦笑いを浮かべてしまいました。
その後、６月２３日の総務財政委員会で共産党の鈴木信男区議が、さらに追求し杉並区は測定箇所を増やすとの答弁を行いました。
そういった経過のもと、６月３０日には正式にホームページなどで
「７月中に、区内全ての保育園、幼稚園、小・中学校等の空間放射線量の測定を実施する」
と発表いたしました。
以下、杉並区のＨＰからです。
◆放射線量測定の結果は・・・・
ということで前置きが長くなってしまいましたが、本日（７月６日）時点で、私立、区立あわせて３４保育園（子供園、区保育室含む）での測定が行われており、その結果が区のホームページで公表されております。
今のところ、杉並区の見解としては
「健康に影響を与えるものではありません」
という状況です。
ただし、どこの測定場所も施設の一カ所のみで、園庭や校庭、砂場の中央の測定となっており、「雨水が流れて貯まるような場所など、細かい測定をしてほしい」との保護者の声はまだ届いていないのが現状です。
みなさんの不安を解消するという意味でも、もっと細部にわたる測定を今後も求めて行きたいと思います。
◆今後の測定のスケジュールは・・・
区の担当課に確認したのですが、細かい測定スケジュールは公表していないとのこと。
ただ、大まかには、以下のスケジュールで測定を行うとのことでした。
７月４日（月）～７日（木）で保育園、幼稚園の測定
７月８日（金）～１３日（水）で小中学校の測定
詳細スケジュールが判れば測定場所に立ち会いたかったのですが、やはりそれは許してくれなさそうです。
◆杉並区主催の説明会とシンポジウムの開催
「 放射線の不安を少しでも解消する」として、説明会とシンポジウムを行うことを発表しております。
◇説明会の開催
7月14日（木） 15:00～16:00 杉並第十小学校 （杉並区和田3-55-49）
7月15日（金） 15:00～16:00 桃井第五小学校 （杉並区下井草4-22-4）
7月20日（水） 15:00～16:00 高井戸小学校 （杉並区高井戸西2-2-1）
7月21日（木） 15:00～16:00 桃井第三小学校 （杉並区西荻北2-10-7）
◇シンポジウムの開催
7月30日（土） 14:00～16:00 区立産業商工会館（杉並区阿佐ヶ谷南3-2-19）
これらの内容が、ただ単にデータを並べて「不安を解消する」事だけを目的とするのではなく、放射性物質による子供たちへの健康被害がないことを保障するものとなることを願っております。
