杉並区議会・第３回定例会が９月10月から10月16日の日程で始まりました。初日に日本共産党杉並区議団の山田耕平区議が一般質問に立ち、前・田中区長の下で廃止されてきた児童館について取り上げたところ、岸本聡子区長からは、児童館の新設方針が表明されました。
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○前・田中区長が41館から25館へ廃止強硬
杉並区では前・田中良区長が児童館・全館廃止方針を強引に進めた結果、２０１３年に41館あった児童館が、２０２４年には25館まで減少しています。児童館が廃止された地域では、子どもの居場所の減少や地域コミュニティの喪失など、様々な問題が発生しています。
【上図について】「赤い吹き出し」：前・田中区長が進めた「杉並区区立施設再編整備計画」によって廃止された児童館（前・田中区長が落選した後も計画が進行していたために廃止された２館を含む）。「オレンジ色の吹き出し」：「杉並区区立施設再編整備計画」で廃止予定とされていたが、岸本区長が廃止計画を一旦停止、または存続させていた児童館。
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○岸本区長、中学校区で児童館が無い地域に新設
山田議員は質疑で、既に児童館が廃止された地域について取り上げ「子どもの居場所の拠点となる児童館は地域偏在なく配置される必要がある」と指摘し区長の認識を質しました。
岸本区長は、後日発表される「子どもの居場所づくり基本方針（素案）」において「これまでの再編の考え方を見直し、現在ある児童館について、（中略）機能強化を図った上で存置していくこと」、「現在、中学校区に児童館が無い地域では、今後、他の区立施設との併設や複合化を前提に、新たな児童館の整備について検討していくこと」を基本的な方向性としていると答弁しました。
児童館の機能強化と新設が示されたのは初めてで、杉並区の児童館行政の大きな方針転換となります。
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○児童館が無い中学校区は次の７地域です。
▼荻窪中学校区
▼東原中学校区
▼高円寺中学校区（高円寺学園）
▼東田中学校区
▼大宮中学校区
▼和泉中学校区（和泉学園）
▼向陽中学校区。
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○10年間の粘り強い運動で
前・田中区長が２０１４年に「施設再編整備計画」を発表した当初から、党区議団は児童館の全館廃止方針の問題点を指摘し、地域住民とともに存続を求めてきました。10年間の粘り強い運動が、区政の大きな方向転換を実現させました。今後は、中学校区だけでなく小学校区での再整備の実現を目指していきます。
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◆マイナ保険証の導入問題 杉並区も懸念表明
現行の保険証は、１２月を過ぎても捨てないでください！！
「杉並区国民健康保険事業の運営に関する協議会」が８月２９日に開かれ、マイナ保険証の導入に係る諸問題について審議されました。
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○マイナ保険証 区も懸念示す
現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」への一本化が行われる１２月２日まで３カ月をきりました。現行保険証の廃止については、杉並区議会に対して「国への方針見直しを求める意見書提出」に関する陳情が複数出されています。
また、支払い窓口でのマイナ保険証によるトラブルが頻発し、その対応の複雑さなど様々な問題について、区民から心配の声や問い合わせが多数寄せられています。
協議会では、運営委員の質問に対して、杉並区もマイナ保険証の一体化は住民理解が進んでいない等々について懸念を示しました。また、マイナ保険証の利用は、あくまで任意であり、区として利用の強要を迫ることは無いとの認識を示しました。
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○マイナ保険証未利用の方は資格確認書が届きます
マイナ保険証を利用していない場合、有効期限が切れるまでは現行の健康保険証がそのまま利用できます。
また、有効期限前に紙の保険証と同じ大きさの「資格確認書」が郵送され、紙の保険証と同じように利用することとなります。
協議会では、「資格確認書」の更新時期となる令和９年以降も郵送することを検討することが区から示されました。
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○「資格確認書」のイメージ（協議会資料より）
