8月2日から9日にかけて「原水爆禁止2024年世界大会」が広島・長崎で開催されました。原水爆禁止杉並協議会(杉並原水協)から私・富田たくを含め7名が代表団として、3日から6日までの広島大会に参加してきました。
(HPへの投稿が出来ていませんでした。時系列で管理するため、このエントリーの更新日は区政報告ニュース発効日にしております。実際の更新日は2024年9月12日です。)
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↑ 原爆ドームをバックに杉並代表団7名で記念撮影
↑ 広島市主催の「令和6年(2024年)平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)」に参列
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◆原水禁署名運動は70年目の節目の年
1954年に杉並区から広がった原水禁署名運動は今年で70年目を迎えました。こうした節目の年に杉並区の代表として世界大会に送り出してくださった皆様に感謝申し上げます。
原水禁署名運動は署名の内容を変化させながら70年間続いてきました。草の根の市民運動と、地獄の苦しみを味わった被爆者の方々の運動、核兵器を持たない多くの国々の努力が実り、2017年には国連で122ヵ国の賛成で「核兵器禁止条約」が採択されました。2024年現在、条約に署名・批准している国は97ヵ国となっています。
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↑ 開会総会で壇上からアピールする代表団
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◆杉並代表団が壇上でアピール、岸本聡子区長がメッセージ
広島大会初日となる3日に広島県立総合体育館で開かれた開会総会では、広島市長や各国の政府代表の挨拶や、国内外の市民団体等から活動報告が行われました。東京代表団からの報告では杉並原水協が紹介され、私たち杉並代表団7名も壇上に上がりアピールしました。
また、6日のヒロシマデー集会では、原水爆禁止署名運動発祥の地・杉並の自治体首長として岸本聡子・杉並区長からビデオメッセージが寄せられ、会場から大きな拍手がわきました。(岸本区長のメッセージはこのエントリーの最後尾に全文掲載)
↑ 岸本聡子区長のビデオメッセージ
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◆核兵器使用の危機に不安高まる、核抑止強化ではなく廃絶のための運動を
現在、核兵器を取り巻く現状は危機的な状況と言わざるを得ません。核保有国のロシアはウクライナ侵略で核による威嚇を繰り返しています。また、ガザでパレスチナ人に対して大量虐殺を行っているイスラエルは核保有が指摘されています。国際社会から多くの非難を浴びているロシアやイスラエルが自国の利益のために核兵器を使用する可能性は否定できない状況です。
核兵器の威嚇を許さず使用させないためには、核兵器を地球上から廃絶させるほかありません。広島大会の3日間を通して、多くの参加者がこのことを力強く発言していました。
被爆者の平均年齢が85才を超える現在、被爆者は「生きているうちに核兵器廃絶を」と声を上げています。広島大会最終日となる6日のヒロシマデー集会では、被爆者の悲願である核兵器廃絶に向けて、核兵器禁止条約を力に「核兵器のない平和で公平な世界」への道を切り開くため直ちに行動に立ち上がることを呼びかける「広島からのよびかけ」が、会場に参加した3750人の総意として決議されました。(オンライン視聴は1250人)
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◆本年の大会で決議された3文章
リンク ➡ 2024年8月4日 原水爆禁止2024年世界大会-国際会議 国際会議宣言
リンク ➡ 2024年8月6日 原水爆禁止2024年世界大会-広島決議 広島からのよびかけ
リンク ➡ 2024年8月6日 原水爆禁止2024年世界大会-長崎決議 長崎からすべての国の政府への手紙
↑ 平和行進の通し行進者・山口逸郎さんと
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