予算特別委員会で新型コロナウイルス問題を集中質疑 対策の抜本的強化を!(区政報告ニュース191号)
3月6日、日本共産党杉並区議団は区議会・予算特別委員会で新型コロナウイルス対策の抜本的強化を求めて集中質疑を行ないました。
◆マスク不足が深刻化区備蓄品の提供を要請
区内の医療機関、民間保育施設、高齢者施設等において、マスクや消毒液が不足し、備蓄が底を尽きかけているとの切実な声が多数寄せられています。区として備蓄している約77万枚のマスク等を提供するよう求めました。
この要請に対し、区長は区内のマスク不足の実態を認め「区が備蓄しているマスクの配布をどうやるか。(庁内に)積算を命じている」と答弁。
都に対しては、マスク提供等の要望を出していると示しました。党区議団としても、原田都議を通じて、都へのマスク提供を求めています。
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・情報提供体制の強化を
新型コロナウイルス対策は、日々状況が変化しており、相談対応窓口の周知や感染拡大防止に関わる情報は、インターネット以外に紙媒体の配布や掲示等の様々な手法を活用し、高齢者世帯等にも速やかに情報提供を進めることを求めました。
区は「今後、チラシ等を作成し、庁内施設等の配布を現在検討しており、委員のご指摘も踏まえ、そちらも併せて検討したい」と答弁しました。
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・各学校の判断の尊重を
臨時休校により、学校現場にも重大な影響が生じています。学年末の授業、行事は子どもにとってかけがえのないものです。春休みまでの休校を既定のものとせず、状況を科学的に、また適切に判断し学校再開を検討すると共に、子ども・保護者・教職員の納得のいく形で学校運営を実施できるよう、各校の判断を尊重することを求めました。
教育委員会は「今後状況の変化に応じて変更する」と答弁しました。
引き続き、さらなる対策の拡充を求めます。
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◆杉並区での感染者発生状況
3月10日現在、区内では5名の新型コロナウイルス感染が報告されています。
■2月18日、区内での初めての感染報告
立正佼成病院に入院されていた80代男性が感染していたと同病院が発表しました。
■2月20日、同男性の妻の感染判明
同男性の妻(70代)の感染が判明。夫婦は区外在住で感染判明後、区外の医療機関へ転院しています。
■2月25日、杉並交通株式会社ハイヤー部所属の乗務員1名感染
杉並交通株式会社ハイヤー部所属の乗務員1名が感染していたことが同社から発表。同社によると当該乗務員は体調不良により10日より欠勤、13日より区外医療機関に入院し検査の結果16日に感染が判明。その後、治療をうけ25日に退院したとのことです。
■2月29日、立正佼成病院の女性看護師に陽性反応
立正佼成病院より女性看護師に陽性反応が判明したとの発表がありました。女性看護師は80代・70代の陽性反応患者の接触者として健康観察を行なっていましたが、24日夜から発熱があり、新型コロナウイルス感染症の検査をしたところ、29日に陽性反応が確認。女性看護師は既に区外医療機関で加療中です。
■3月1日、同じ病室に入院していた男性に陽性反応
立正佼成病院で感染症患者が個室管理以前に同じ病室に入院していた男性1名に陽性反応が判明。現在、区外の医療機関で加療中です。
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◆荻窪税務署(旧あんさんぶる荻窪)住民要望が実現、屋上が公園に‼
荻窪税務署(旧あんさんぶる荻窪)の屋上が、都市公園として整備されることになりました。
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・財産交換で廃止された「あんさんぶる荻窪」…
あんさんぶる荻窪は、福祉事務所や児童館、集会室、屋上庭園などを備えた複合施設として、多くの区民に利用されていましたが、田中区長が天沼3丁目にあった荻窪税務署と財産交換を強行。2018年3月に廃止されてしまいました。
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・住民の声が国を動かす
荻窪駅南側は、園庭のない保育施設がほとんどで、あんさんぶる荻窪の外階段と屋上は子どもたちの貴重な遊び場になっていたことから、地元住民や保育関係者からは、税務署になった後も子どもたちや区民の利用を可能にして欲しいと要望が出されていました。党区議団も昨年2月、国に開放を求めよと区に迫り、地元の方々も何度も税務署に要請に出向くなど、働きかけを続けてきました。
そうしたなかで、ようやく国から開放に向けた提案があり、区が屋上施設などを借り受け、立体都市公園として整備することとなったものです。
党区議団は、引き続き子どもたちの遊び場の確保に取り組んでいきます。
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【内容】新型コロナウイルス問題、マスク不足が深刻化区備蓄品の提供を要請 ・ 荻窪税務署(旧あんさんぶる荻窪)住民要望が実現、屋上が公園に‼
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