杉並区議会第3回定例会・決算認定に反対!豊かな財政力は区民福祉の向上に!!(区政報告ニュース164号)
(HPへの投稿が漏れていましたので、このエントリーの更新日は過去の日付にしております。更新日2018年11月30日)
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9月10日から開かれていた杉並区議会第三回定例会は10月16日に閉会しました。本議会の最終日には、2017年度(H29年度)決算の審議が行なわれ、各会派から当該年度の決算認定に対する賛否が示されました。
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◆豊かな財政力の一方過度の貯め込みは深刻
当該年度決算認定に対して、日本共産党杉並区議団は区政運営上の重大な問題を指摘し、決算認定に反対。区民の願いに沿う区政運営に転換するよう求めました。主な反対理由は次の①~⑤の通りです。
【反対理由①】
毎年度の税収が増加していながら(当該年度は約1930億円、前年度に比べ約100億円増)、豊かな財政力に応じた自治体の責務が果たされていないこと。
また、基金残高が総額で523億円(内、何にでも使える財政調整基金は366億円)にのぼり、豊かな財政力がありながら、国民健康保険料や区立施設使用料を引き上げ、区民負担を押し付けていること。
【反対理由②】
一般会計全体の不用額(予算額の内、年度内に使わなかった額)は60億円。執行率は96.7%だが、低所得者施策や高齢福祉分野、障害福祉分野で執行率が7割にも満たない事業が多数に上っており、行政の本来の役割を果たしていないこと。
【反対理由③】
当該年度は、区民の財産でもある区立施設を次々と統廃合してきたこと。特に、区民の声を無視して、あんさんぶる荻窪・荻窪北児童館の廃止や高円寺地域の学校統廃合による小中一貫校建設を強行したこと。
【反対理由④】
住民参画の保障を謳った自治基本条例に反する区政運営を進めたこと。
【反対理由⑤】
党区議団の告発により、区長の区政私物化の実態が明らかとなったが、区長が反省の姿勢を見せなかったこと。具体的には、区長が公用車を使用し、他区の都議候補の選挙決起大会へ出席したことや、深夜に及ぶ使用を繰り返していたこと、区長・副区長の利害関係者とのゴルフコンペを開催したことなど、区政私物化が深刻化していること。これらの不公正な実態に対し、杉並区が法令等に基づく厳正な判断ではなく、区長をひたすら擁護する姿勢を取り続けたこと。
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こうした理由から、一般会計ならびに各特別会計の決算認定に反対しました。
その上で、国民健康保険料については一般会計からの繰入を増額し、保険料負担を軽減すること、施設使用料は他区で実施している5割減額等を導入する等、使用料を引き下げるよう求めました。
また、低所得者・高齢者・障害者分野の各施策の執行率の低さの原因を調査分析し、真に区民が利用できる施策に拡充を図るべきと指摘しました。
さらに、就学援助の拡充や小中学校トイレの洋式化、体育館へのエアコン設置の促進、児童館全館廃止方針の撤回等を求めました。
党区議団は、引き続き、区民福祉の向上に向け全力を尽くします。
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【内容】算認定に反対!豊かな財政力は区民福祉の向上に!!・反対理由1~5
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