区内自宅療養者3名の死亡が判明!第5波の被害・犠牲を反省し、第6波に備えよ!!(区政報告ニュース226号)
◆8月中に2名、9月中に1名が死亡
杉並区は9月19日に開かれた区議会保健福祉委員会で、新型コロナによる自宅療養中の死亡事例が、これまでに区内で3件発生してたことを報告しました。
これまで、保健所が安否確認を打ち切った40代男性の死亡事例がマスコミによって報道されており、新たに2名の死亡事例があったことが明らかとなりました。委員会では、日本共産党杉並区議団の山田耕平区議がこの問題を質しました。
区は3名の死亡事例について、①他区在住の40代男性が区内勤務先店舗内でコロナ肺炎により死亡、②区内在住60代男性が自宅療養中に虚血性心疾患により死亡、③区内80代女性が自宅でコロナ肺炎により死亡、と報告しています。(下の報告文書参照)
委員会質疑により、マスコミ報道された40代男性(①)と新たに報告のあった60代男性(②)については8月中に、80代女性については9月中に亡くなっていたことが明らかとなりました。
PDFファイル⇒ 区内における新型コロナ自宅療養中の死亡者数の取扱いについて
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◆当初、8月中の死亡者は「発生無し」と報告
そもそも、8月31日午前の区議会危機管理連絡協議会で山田区議が自宅療養中の死亡者について確認したところ、杉並区は発生していないと回答していました。しかし、同じ日の午後にマスコミ報道で40代男性の死亡事例が発覚、今回の区の報告でさらにもう1人が8月中に亡くなっていたことが今更になって報告されること自体、重大な問題です。
杉並区は、区民ではない事や、直接の死因が新型コロナでないことなどを理由に公表しなかった、と言い訳をしますが、こうした公表基準の考え方は杉並区独自のものであり、本来は自宅療養中に保健所や医療機関からのサポートが受けられない状況となって亡くなった方を適切に公表するべきです。
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◆徹底した事実解明と、保健所体制の抜本強化を!!
委員会の質疑で杉並区は、適切に対応できなかったことについて謝罪をしましたが、発生した死亡事例3件についての経過など、徹底した事実解明が必要です。自宅療養者の把握や病状の確認が出来なかった原因は保健所体制の脆弱さにあります。その反省がなければ、同じことが繰り返されてしまいます。
第6波に備える意味でも、党区議団が当初から提案しているように、削減されてきた保健所体制の再構築、抜本的拡充を早急に行うことが必要です。
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◆杉並区の感染者数
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【内容】 区内自宅療養者3名の死亡が判明!第5波の被害・犠牲を反省し、第6波に備えよ!! ・ 杉並区の感染者数(9月28日現在) ・ 杉並のいきもの紹介102『クマジデ(Carpinus japonica Blume)』
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