このブログでもお知らせしておりましたが、先月、共産党杉並区議団は杉並区内の放射線量測定の緊急申し入れを行いました(掲載記事はコチラ)。
私たち共産党以外にも、他の会派や区民のみなさまから杉並区へ放射線量測定を行う要請が多数あり、杉並区は水道水の放射線量測定のほかに区内のプールの水の線量測定、また土壌測定などを行う方針をあきらかにしました。
プール水については、6月3日に放射線量測定が行われ、その結果が現在、区のホームページで公開されています。
報告が少し遅くなってしまいましたが、その結果と杉並区の放射線量測定の予定について、お知らせいたします。
◆区内プール水の放射線量測定結果
杉並区ホームページ・区内プール水の放射線量測定結果 ⇒ http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12176
※区ホームページが更新されるかもしれないので、現時点でのハードコピーを掲載しておきます。
以上が、杉並区の測定結果ですが、何点か気になります。
①測定場所について
区内の屋外プールは上記の5箇所以外にも存在するはず。
たとえば、関根文化公園プール(上荻4-2-6)や、阿佐谷けやき公園プール(阿佐谷北1-1-22)。また、小中学校の屋外プールも多数あるはずです。
なぜ、この5箇所なのでしょうか?
本議会でここまで細かく確認できなかったので、あらためて区役所の所管部署に確認してみたいと思います。
②20ベクレル/キログラム未満を不検出としている点
これは先日、区内の保護者の方々から共産党杉並区議団に対して放射能対策についての要請があったときに言われたことです。
文部科学省が各都道府県等からの報告に基づき作成している環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))では、検出下限値は0.1~0.7Bq/kg程度とされています。
◆環境放射能水準調査結果(上水(蛇口)) ⇒ http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303956.htm
杉並区が行っている測定での検出下限値がどれくらいなのかも、確認してみたいと思います。
③測定に使った水は、水深何センチから採取したのだろうか?
素人考えですが、ヨウ素は比重が4.93、セシウムは比重が1.9、どちらも水より比重が高いということは、プールの底に沈んでるのではと不安になっております。表面の水だけを使って検査していると実際の値よりも少なくなるのでは・・・・
これも、確認事項ですね。どのように測定する水を採取していたのか。
これらの気なる事項については、確認できしだい皆様にお知らせしますね。
ちなみに、区のホームページでも予告されているように、今月から区内での水道水、プール水以外での放射線量測定がスタートします。
私の一般質問でも話題に上げましたが、東西南北に区切って大まかな測定をするとのことで、小さなお子様をもつ保護者さんからは、もっと細かい測定を希望する声が多数、私たちの元にも届いていますので、全小中学校の校庭、保育所、幼稚園の園庭、区内の全公園などの測定を早々に実現させていきたいと思っております。
「測定を細かくすれば、きりが無くなる。何十箇所、何百箇所、何万箇所となっていく」との声も耳にしますが、子供たちの健康と未来、そして保護者の方々の不安を考えれば、行政が出来る限り努力すべき。
チェルノブイリでは事故後5年が経過してから、子供たちが甲状腺がんになりはじめ、10年後がそのピークになったといわれています。杉並区に棲む子供たちの5年後、10年後を考えた対応を行っていく必要があるのです。
今後も、きめの細かい放射能汚染調査を行うよう、区役所にうったえ続けていきたいと思います。