第205回杉並区都市計画審議会が1月16日に開催され【東京都市計画河川第8号善福寺川の変更について(案)[東京都決定]】が議題として審議されました。日本共産党杉並区議団から私・富田たく区議が審議委員として参加し、計画を一旦立ち止まることを求める立場から質疑を行いました。
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リンク:杉並区HPの関連ページ ⇒ 善福寺川流域の浸水対策について
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リンク:オンライン署名ページ ⇒ 杉並の自然を壊さないで!!大量の自然と人々の暮らしを破壊する1000億円工事計画の再考を〜水害対策と環境保全の両立を!
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○東京都の拙速な進め方に多くの住民が疑問!!
今回の内容は善福寺川に流入した雨水30万㎥を溜め込むための調節池(地下トンネル方式)を追加するものです。水害対策は喫緊の課題であり、党区議団もその重要性をうったえてきました。
しかしながら、本計画案では、住宅20軒以上の立ち退きと、区立関根文化公園(上荻4丁目)の半分、都立善福寺川緑地(成田西3丁目)のロケット広場全域が河川施設に転用される内容で、住環境に過大な負荷を与えることが大きな問題となっています。住民生活に著しい影響を与えるにもかかわらず、東京都の進め方はあまりにも拙速でした。
昨年8月に素案が発表されると、たった3ヶ月で計画案に格上げされ、本年2月には計画決定となる予定です。こうした拙速な進め方に対して、多くの住民から疑問の声が出されており、計画を進める東京都に対して住民たちが集めた「都民との対話を求める署名」は直筆、ネット合わせて1万5千筆以上となっています。
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○前・区長の負の遺産が波紋、住民に黙って公園使用を了承
今回の計画に係る過去の経過が、私・富田たくの情報公開請求で明らかになりました。
2020年(令和2年)9月に前・田中良区長から東京都建設局長に出された文書【善福寺川における河川施設整備に伴う杉並区有地の活用について(回答)】では、関根文化公園の使用を「了承」したと記載されていたのです。
この公開情報から見えてくるのは、区立関根文化公園を河川施設として東京都に差し出す約束をしていた事を、前・田中区長は3年以上も前から、住民にひた隠しにしていたという事です。
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○前・田中区長の負の遺産で、子どもの居場所が喪失
この地域では、前・田中区長が児童館を廃止し、連動して校庭開放も縮小され、多くの小学生の居場所が喪失しました。
関根文化公園はそうした児童生徒の放課後の重要な居場所となっていたにもかかわらず、前・田中区長は住民には一切説明してきませんでした。
用地が必要であれば、地元住民との対話を行うべきであり、その時間は十分にあったのです。前・田中区長の区民無視の区政運営が、今回も「負の遺産」として住民を苦しめる結果になっています。
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