杉並区議会第2回定例会で一般質問、ワクチン接種予約の改善を!(区政報告ニュース218号)
5月31日から杉並区議会・第2回定例会が開かれ、私・富田たくは①新型コロナウィルス対策について、②就学援助について、③私道整備助成についての3つのテーマを取り上げ一般質問に立ちました。今回は、新型コロナ対策の質疑の内容について報告いたします。
新型コロナ感染症の第4波は、感染者・重傷者の増加とともに、重症化のリスクが高い変異株が広がっており、医療危機や、暮らしと事業の危機など深刻な状況です。
私の一般質問では、これまでの区の姿勢を転換し『ワクチンの安全・迅速な接種』、『大規模検査の実施』、『十分な補償と生活支援』の3本柱での対策強化を求めました。
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◆想定を超える接種希望についても対応を!
ワクチン接種については政府から7月末までに高齢者の接種を完了させるよう自治体に圧力がかかっています。区は65歳以上の高齢者の約7割が接種を希望すると想定し、7月末までの接種完了を目指しています。
質疑では、1回目の予約が7月10日以降となっている方もおり、7月末までの完了は可能なのか確認するとともに、高齢者の7割以上の希望者があった場合も対応するよう求めました。
区は、集団接種会場に加え、医療機関での個別接種体制の充足に取組むことから7割以上の接種率にも対応できるとしたうえで、7月末以降でも予約があれば接種していきたいと答弁、高齢者の接種完了が8月以降にずれ込む可能性を示唆しました。
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◆予約方法の改善を提案!区「改善に努めてまいりたい」
杉並区のワクチン接種予約はコールセンターとインターネットのふた通りの方法がありますが、電話がつながらない、ネット予約は操作が分からない、と高齢者から不満の声が続出しています。
質疑では、インターネット予約システムの利用方法の説明が不足している点や、空き枠が確認できず予約変更しづらい点、1度に2回分の予約ができない点などの問題を改善するよう求めました。
区は、「色々多々分かりにくい点、使いにくい点があるので、(中略)改善できるところは改善に努めて参りたい」と答弁しました。
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◆予約ができていない高齢者への支援を!
高齢者の約7割が予約を完了していますが、なかには電話が通じず予約がまだできていない方もいらっしゃいます。私も、そうした方のお手伝いをしてきました。質疑では、予約ができていない方に対し、区としても積極的に支援することを求めました。
区は、「ワクチンの接種は任意であり、接種の希望があるか一人一人の高齢者に区から確認をすることは行いません」と答弁しつつも、「保健所では個別のご相談があった場合には、丁寧な対応に努めている」「また色々な措置と申しますか、そういった事は考えて参りたい」と私の提案に前向きな姿勢を示しました。
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◆移動が困難な方への接種支援を
他の自治体では、集団接種会場への送迎やタクシー券の配布なども行っています。また、訪問接種を希望する声も党区議団に多数寄せられています。質疑では、こうした事例を取り上げ移動困難者への接種支援を求めました。
区は、交通費等の支給は考えていないとしつつ、診療所での個別接種とともに訪問等でも接種を実施する、と答弁しました。また、民間医療機関での個別接種については、区内530カ所の診療所のうち、5月24日現在で202カ所の診療所でワクチン接種を予定しており、広報とホームページで周知していくことを明らかにしました。
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◆60~64歳の方は7月中旬から
質疑では、高齢者以外・64歳以下の方々のワクチン接種、予約の見通しも確認しました。
区からは、60歳から64歳の方、基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者の方については7月中旬から行えるよう、準備を進めている旨の答弁がありました。
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【2021年6月8追記】5月31日に行った私の一般質問では、杉並区は上記の通り答弁がありましたが、6月7日に行われた杉並区議会保健福祉委員会で共産党区議団の山田耕平区議が質問した際には、64歳以下の方々への対応を変更した旨の答弁がありました。
当初は、60~64歳の方に優先してワクチン接種クーポン券の発送をする予定でしたが、今後は12~64歳までの区民に対して6月に一括してクーポン券を発送するよう変更したとのことです。
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一般質問で取り上げた他のテーマは、別の機会にご報告いたします。
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【内容】杉並区議会第2回定例会で一般質問、ワクチン接種予約の改善を!
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