◆杉並区に年頭の申し入れ
1月8日、日本共産党杉並区議団は杉並区に対して、くらしと福祉・教育等の充実を求める年頭の申し入れを行ないました。申し入れでは、安倍政権が行う憲法9条の改悪と、今年10月に予定されている消費税10%増税に対し、杉並区として反対の声を上げることを求めました。
さらに杉並区に対し、高過ぎる国民健康保険料の引き下げ、児童館・ゆうゆう館の存続、小中学校体育館へのエアコン設置とトイレの洋式化の促進などを求めています。申し入れには副区長が対応し、申し入れ項目の内、体育館へのエアコン設置について「早急に取り組みます。
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申し入れ全文は以下の通りです。
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年頭にあたっての申し入れ
杉並区長 田中良殿
2019年1月8日
日本共産党杉並区議団
2019年の新しい年が幕を開けました。
安倍政権は数の力で「働き方改革」一括法、カジノ実施法、改定入管法などの悪法を次々と押し通し、今年10月には消費税10%増税を強行しようとしています。増税対策として、複数税率の導入、ポイント還元などを打ち出していますが、混乱と負担を強いるだけであり、くらしと経済に大打撃を与えることは明らかです。「社会保障の充実のため」といいますが、2019年度の予算案では、低所得者の後期高齢者医療保険料の大幅値上げ、生活保護費の一層の切り下げ、マクロ経済スライドによる年金の実施減額など、国民負担増と給付削減が盛り込まれており、増税の口実は完全に破綻しています。その一方、軍事費は7年連続増額の5兆2千億円を超えるものとなっており、憲法9条改憲を狙った、まさに「戦争する国」づくりに向けた予算となっています。
杉並区として、国民のくらしと平和を壊す政治に対し声をあげるべきですが、田中区政は国の悪政に追随し、負担増や区民サービスの削減等を強行していることは問題です。
新たな年のスタートにあたり、杉並区が、区民のくらしの実態を直視し、福祉の増進に力をつくよう求め、以下11項目にわたり要望するものです。
― 記 ―
1.安倍政権が進める憲法9条改憲に反対の声を上げ、憲法を守り生かすよう国に求めること。
2.原水爆禁止署名運動発祥の地・杉並区として、政府に対し、核兵器禁止条約への参加を求めること。
3.区に対し、消費税10%増税を実施しないよう求めること。
4.国民健康保険料を「協会けんぽ」並みにするため、国と東京都に負担割合を増やすよう求めること。区としても、法定外繰入を継続して保険料を引き下げるとともに、子どもの均等割の負担軽減を行うこと。
5.高齢者の医療費自己負担や介護保険利用料の引き上げ、生活保護費の引き下げなど、社会保障削減を中止するよう国に求めること。
6.区内の保育施設における”保育の質”の確保に向けて、保育士確保支援や保育士の処遇向上に努めること。区立保育園の民営化方針を撤回すること。
7.区立小・中学校体育館への冷暖房設置、トイレの洋式化について、すみやかに計画を策定し、設置工事を進めること。
8.「区立施設再編整備計画」にもとづく、児童館、ゆうゆう館の廃止計画は撤回すること。区立施設の在り方については区民や職員との協議の上、再検討すること。
9.区立施設の使用料を引き下げること。団体登録制度を復活させること。
10.過度の基金積み立てを改め、区民生活向上に充てること。
11.区の計画策定に当たっては、パブリックコメントを尊重し、反対の声が多いものについては強行しないこと。杉並区自治基本条例に基づく区政運営に努めること。
以上
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◆新年から演説活動に全力!
今年の4月21日に実施される杉並区議会議員選挙では、党区議団は現有5議席から7議席獲得に挑戦し、オール与党化する杉並区議会の転換を目指します。
私・富田たくも3期目に挑戦します。夏の参議院選挙と合わせて、安倍政権を退場に追い込む最大のチャンスであり、新年から街頭での演説活動に取り組んでいます。引き続き、みなさんのご支援をよろしくお願いします。
↑1月6日阿佐谷駅頭で吉良参議院議員と共に街頭演説。
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