本日、杉八小学校で行われた小中再編の意見交換会に参加してきました。
杉三小で開催されたものに続いて、僕は2回目の参加となります。
雨が降るなか参加された方は約20名、説明内容については前回とほとんど同様でした。
ただ、少々違ったのは学校選択制度についての対応です。
杉八小は区内の小学校の中でも児童数の少ない学校のひとつです。その少なさが、児童一人ひとりに行き届いた教育を行えるとして杉八小学校を選ぶ理由のひとつにもなっています。そんななか父母の方々が心配されていたのは、学校選択制度の危うさである風評被害について。根も葉もない噂が学校選択をする際に過剰に影響を与えてしまい、児童の入学数を減らしてしまう。杉八小のような、もともと児童が少ない学校にとって、その影響は深刻です。まして、小中再編成で他校に統合するといった説明を区側が行っているのですから、父母の方々は、来年杉八小を選択する家庭はあるのだろうか、自分の子供に後輩が出来ないのではないか、そういった心配が出てくるのも当たり前です。
参加された方から、「小中再編を行うのであれば学校選択制度を凍結するなりの対応をとってほしい」といった意見が出た際、前回とは違った回答が区教委から返ってきました。
それは、「学校選択制については、来年1年をかけて見直しをする。そのさい廃止も含めて検討する。」といった内容でした。
学校選択制は、山田前区長がマスコミ受けを狙って強力に推し進めたモノです。子供のための視点ではなく、偏った教育観で進められてきた制度、これが見直されるという事は喜んでいいことだと思いますが、一度変わった制度を元に戻すことというのも大変なこと。
どのような見直しの結果になるかまだわかりませんが、学校に通う子供たちに対する影響を最小限に抑えるよう、もちろん子供たちが安心して学校に通える方向に見直されるよう、僕も杉並区に対して働きかけを行っていきたいと思います。
意見交換会の話しに戻りますが、父母の方々からは、
「再編成の区側の説明が不足している。」
「杉八小の児童数の少なさは根も葉もない風評が原因だが、それを学校再編の理由にしないでほしい。」
「小中一貫の教育理念は理解できるが、その教育理念を実現するのに小中一貫である必要性が見当たらない。」
「子供のためと連呼しているが、子供の視点に立って考えているのか疑問を感じる。」
「今までの意見交換会の議事録や、学校適正規模を定めた時の経過がわかる資料を事前に提供するのが当たり前では?」
など、多くの意見が出されました。
やはり、参加されたほとんどの方が、現在、杉並区が進めようとしている再編成について、大きな不安を抱いているようでした。
父母の方々や、児童生徒さんたちが安心できる教育制度の整備が、本当に必要だと改めて実感しました。
さいごに、和泉地域で勧められている小中一貫教育で三分の二もの児童が他の中学校に進学したことについて、区が進める方針に問題があるのでは?と前回質問した際に、区教委からは現在検証中と回答が有りましたが、今回はその事について、検証の方法および、中間報告を含めた検証結果の公表を申し入れてきました。