杉並区の認可保育園不足が大問題!! 定員数の推移について。
杉並区の認可保育園不足が大問題になっています。今年の申請者数は2968人。その3分の2余りの1800名が認可保育園に入れない状況になっています。この間、新聞やテレビで大々的に報道されておりますが、区議会での区長答弁では保育所は増やしているって言っているんですけど、本当にそうなのか認可保育園の定員数の推移を一覧にしてみました。
一覧は、平成20年から平成24年までの5年間の各園の定員数を一覧にしたものです。杉並区の保健福祉部保育課からいただいた資料をもとにしていますが、紙ベースの資料しか提供してもらえていないので、手で入力をしています。入力ミスなどが有るかもしれませんので、参考資料として取り扱って下さい。
また、各園で前年度より定員が増加した年はセルを黄色く表示しています。
■5年間で杉並区の公立保育園の定員増は、たったの33名!!
ということで、ここ5年間で杉並区内の認可保育園の定員は ・ ・ ・
平成20年が 5139名、平成24年は 5413名、過去5年間での増加分は 274名となります。
え?あれ?300名にも満たないの?
本会議(2月19日)での山田耕平区議に対する区長答弁では、「私が就任してこの2年半のあいだに、保育定数は1000という数字を超える増をはかってきている。保育施策にしっかりと取り組んでいる」と答えていのに・・・
というか、驚くべきことに、5年間で増えた 274名 の定員のうち、公立の保育園で増えたのはたった 33名 です。
残りの241名は私立の保育園での増となっています。
この数値を見てわかるように、認可保育園についていえば、杉並区は殆ど増やしてこなかったというのが現状なのです。
以下は杉並区の過去6年間の認可保育園の入園申し込み者の推移です。
平成20年度 : 1386名 平成21年度 : 1797名 平成22年度 : 1936名
平成23年度 : 2377名 平成24年度 : 2560名 平成25年度 : 2968名
グラフも作ってみました。
増加数の動きは少しばらつきが有りますが、年々増えているのは一目瞭然です。だいたい、5年前の平成20年から21年にかけては400名近い入園希望者の増加が有ったのにも関わらず、この間で増えた認可保育園の定数は300名に満たないのですから、認可保育ニーズに応えて認可保育園を作ろうって気が殆どなかったと指摘されてもしょうがないですよね。
認可保育園を作らずに、毎年のように「保育施策は頑張っている」と杉並区自身が宣伝をしているんですから、たちが悪いです。
区外からの流入や、社会全体の問題だと責任転嫁する前に、認可保育園を作ってこなかったことを反省すべきです。
ということで、認可保育園の定員数の推移についてお届けしました。また詳しい情報が入りましたらお伝えしていきます。
■2013年2月22日追記
今回、取り上げた過去5年間の認可保育定員数の推移はそれぞれ年度初めの4月1日時点の定員数です。よって、今年度(H24年度)中の増加分は入っていません。今年度の増加分については現在資料請求しいますので、資料が届き次第UPしていきます。
ちなみに、杉並区の認可保育園の受け入れ可能数については山田耕平区議のブログで取り上げられていますので是非ご覧ください~。
2013年2月22日追記おわり